新井素子
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内容(「BOOK」データベースより)
三津子と忠春は結婚七年、夫婦仲よく、絵に描いたように幸せな生活を送っていた。ただ一つ、忠春が仕事で毎晩、深夜をまわるまで帰宅しないことを除けば―。忠春を案じるが故に、三津子は少しずつ正気の淵から滑り落ちてゆく。そしてとうとう「おしまいの日」がやってくるのだが…。新井素子の傑作サイコ・ホラー、待望の復刊。
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『純粋』はときに『狂気』に勝る。
そんな小説かな、と。
でもはっきり言って、この主人公は嫌いです。
自分の周りにあんまり興味のない人間、っていうのが小説の登場人物に関わらず、現実の世界においても嫌いなんです。
しかもなんかこのひと、自分だけが可哀想なひとみたいなつもりでいるように思えちゃって。
だから苛々して途中で読むのやめてしまおうかって思ったけど、もしかしたら最後に面白い展開が待ってるかもしれない、と思って最後まで読みました。
なんていうんですかね、これは。
ストーリーだけじゃなくて、文体というか、それもちょっと私としてはすきじゃなかったかなあ。
まああくまで私個人の意見な訳だけど。