デイヴ・ペルザー
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内容(「BOOK」データベースより)
「ぼくには、どこにも居場所がない」―すさまじい虐待から逃れ、ようやく子どもらしくのびのび暮らせると思えた里子としての暮らし。しかし、そこでも数々の試練が彼を待ち受けていた。母親から離れてもなお恐怖にさいなまれ、それでも母親に愛されたいという思いに心を揺さぶられる日々。学校や少年院でのつらい出来事や世間の偏見の目にさらされながら、それでも希望を捨てずに自分の生き方を探しつづける。カリフォルニア州史上最悪と言われた児童虐待の体験者が自ら明かす、少年期の記録。
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幼年期の続編。
恐ろしい虐待から開放されてハイ終わり、ではなくて、その後もずっとこの少年は恐怖に苛まれるというか、あんまり解放されたって感じはなくて。
でも自転車を修理するときの話とか見てると、明るい子になったなあ、と思えてよかったです。
明るい子になった、というより、元に姿に近付いた、ぐらいの言い方のほうが近いのかもしれないですね。
普通に育ったと思われる花住にはわからない葛藤とか心情とかがこの子にはあって、だからすごくもどかしい部分もあるんですが、ちょっとずつ続編も読んでいこうと思います。