中山可穂
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内容(「BOOK」データベースより)
翻訳家のなつめは、人妻・吹雪と激しい恋に落ちる。吹雪の家で逢瀬を重ね、子供の昼寝の間に快楽をむさぼる日々。女同士の恋、家庭を壊すつもりなどなかったのに、会えば会うほど溺れてゆき、愛するがゆえに傷つけあわずにはいられない。一方、吹雪の夫・マツキヨは、幼い息子を守るため、そんな妻を受け入れ家庭を再生しようとするが―。一途で、不器用で、あたたかい、愛と赦しの物語。
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一口に言うと、レズビアンの話。
なつめとマツキヨが好き。
吹雪に逃げられて(?)、女性っていうものに憧れ始めるマツキヨがなんだかとても可哀想で。
だからかもしれないけど、この本は三部構成なんですが、最後の『魔王』が一番好き。
もっと違うところに着目すべきなのかもしれないけど、でも吹雪よりもその周りのひとのことのほうがよく考えられたしよく見えた気がしました。
吹雪ってちょっととらえどころがなくって。
切ないけど激しい恋、っていう感じですかね。