阿刀田高
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内容紹介
自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは?ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。
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表題作『ナポレオン狂』
ナポレオンが好きすぎるひとと、ナポレオンそっくりのひとが出会ってしまったばっかりにおこった悲劇。という感じ。
恐ろしすぎです。
『来訪者』
サイコホラーに分類できるんではないかと。
雑役婦と、その女にまとわりつかれる母と赤ん坊の娘。
やたらと雑役婦が赤ん坊の様子を見に来るのにはある理由が…。
『裏側』
たくさんの謎を抱えた妻は、実は毎日裏庭から地球の裏っ側に行ってなにやら如何わしいことをしてた…とかゆう不思議な話。
とにかく不思議なだけの話。ファンタジーに片足以上突っ込んでる。
『透明魚』
体がスケスケ…。なんかファンタジーちっくな。でもちょっと淫靡な。
『蒼空』
カラスになりたい。
結局この男はカラスになれなかったけど…、最期にカラスになったつもりで空を飛べたので死ねたのでよかったんじゃないかな。
『白い歯』
子供が白くて強い歯になりますように。
なったらいいとおもうけど。でも、骨を飲むなんて、できないよ!