小川洋子
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内容(「BOOK」データベースより)
楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。
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このひとが原作者という『博士の愛した数式』は映画で観ましたが…この作品とは全ッ然違いますね!!
けど個人的には、2編あった話のうちどっちも好きにはなれなかった…かな。
弟子丸氏はただのかっこいい標本作るひとかと思ってたけど変態臭漂う変なひとだし、靴磨きのおじさんは妙なことを当たり前のように言うし、主人公は主人公でその妙なことを普通に受け入れるし。
ちょっと「あれ?」「え?」と思うことが普通に鎮座しているっていう感じがとっても違和感でとてもすんなりは受け入れられない。
きれいな文章を書くひとだなとは思ったし、設定は好きだったのでちょっと残念だったかも。
なんて偉そうなこと言うのもどうかと思うけど。