夏目漱石
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内容紹介
鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生"と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。
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言わずと知れた名作。
高校の授業で習ったのが最初だけど、そっからちゃんと全編読みたくなって購入したはいいものの、読まずに、というか読んでみたけど続かなくて放置してたまま今に至った本。
最近再び読む気になり、今度こそ読破。
Kは不器用で可哀想なひとだと思った。こんなに不器用なKは、きっと生きづらかっただろうなと。
先生のほうがKよりずと人間らしいのに、Kという人間と出会ったこと、過去の境遇からきっと何かが狂い始め、結局Kと同じ道を辿ることになってしまったんだろうな、とちょっと深読み気味かと思いつつそう思った。