綾辻行人
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内容(「BOOK」データベースより)
人里離れた山中の別荘で、私は最愛の妻・由伊とふたりで過ごしていた。妖精のように可憐で、愛らしかった由伊。しかし今はもう、私が話しかけても由伊は返事をしない。物云わぬ妻の身体を前にして、私はひたすらに待ちつづけている。由伊の祝福された身体に起こる奇跡―由伊の「再生」を(「再生」)。繊細で美しい七つの物語。怪奇と幻想をこよなく愛する著者が一編一編、魂をこめて綴った珠玉の作品集。
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綾辻行人ホラー短編集。
確かに面白い本ではあった。
けれど、魅力的な本であったかといえば、そうでもない。
由伊、という名前が随所に登場する、というのは確かに面白かったけれど。
綾辻行人のリピーターになるかっていうと、ちょっと微妙ですな。
というか『
蘆屋家の崩壊』を読んだ直後だったからか、『特別料理』では、また来たこの話・・・!!みたいな。たまたまなんですけど。
しかしゲテモノとカニバリズムは私の中では全く別物の扱いなので、ゲテモノからランクアップしてカニバリズム、というのにはちょっと違和感。
結局なんでも口に入れちゃうひとの話、って点では別にそんなの気にしないもんなのかもしれないけど、私は気になる。