厄落とし
瀬川ことび
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内容(「BOOK」データベースより)
その夜、年明けの挨拶回りにつきあわされ、くたびれ果てて帰宅した恭子を待っていたのは、高校時代のクラスメイト、恵からの電話だった。「お正月早々に墓掘りすることになったんよ」―。表題作「厄落とし」をはじめ、青春ホラーの傑作短編5編を収録。第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」につづく、待望の書き下ろし。
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ライトノベルのような感覚で読めますねえ、これは。
そもそもライトノベルの定義をよく知らないのでこんな偉そうに言ってていいのか知らないですが、まあ軽いです。
楽しいホラーって感じの短編集でした。
『戦慄の湯けむり旅情』が一番好きです。
一緒に温泉旅行に出かけた女子大生四人のうち、三人が旅館のひとによって、殺されて…、とか何とか説明しようとすると花住の語彙じゃグロそうにしかならないとかいう悲劇ですが、なんだかおもしろいです。
椿ちゃんが一番好きです。かっこいい。
表題にもなっている『厄落とし』の、トリちゃんも好きですね。なんか可愛い。
ニーチェとか、エリザベート・バートリとか、さりげなく知ってるような知らないようなひとの名前が出てきますね。
エリザベート・バートリは知ってるけど、ニーチェはよく知らん。名前は聞いたことある。
軽いホラーを読みたいひとにおすすめ。