高野和明
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内容紹介
第47回江戸川乱歩賞受賞ベストセラー小説不幸な事故で殺人を犯した三上純一は、刑務官・南郷と無実の罪に苦しむ男を救うために立ち上がった。反町隆史主演で映画化、記憶にも新しい感動のベストセラー!
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おすすめされて買って読んでみた本。
なんというかこの本に巡り合わせてくれてありがとう!!とほんとに大声で叫びたい。
とっても臨場感があって、月並みな言葉しか使えないのが惜しいけど、どきどきはらはらしながら早く次のページを!!て感じで、物凄いペースで読み終わりました。
樹原亮の冤罪を晴らすべく、捜査を進める南郷と三上。
どこにも引っ掛かることなく読めた理由のひとつに、こいつだけは大っ嫌いだ!みたいな奴がいなかったのがあるんじゃないかと。
けっこう花住は登場人物でも好き嫌い激しいからそう奴が出てくると極端に読みにくくなってしまうんですよね。
南郷に双子の兄がいること、三上が2年前に起こした傷害致死事件、10年前の家出騒動、全てが結末への複線みたいな。
それまでの出来事が覆っていく過程がほどよい感じでとても楽しかった。
あまりにも大々どんでん返しだと置いてけぼりくらったみたいで逆に白けるから、こんなのがいい具合なんだと思います。
面白い本でした!
私も誰かに薦めよう!!