歌野晶午
********************
内容(「BOOK」データベースより)
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
********************
ラストのすごいどんでん返し。そして何故か賛否両論。
という前情報だけでなんとなく期待して購入。
騙されねえぞと構えて読んだら、先が読めた。やった!
しかし読めたからっていってもイコール面白かったとも限らないわけで。
オチが老人って…。ちょっと待て。
カッコイイ成瀬将虎像を描いていたのに、実はジイサンだなんてちょっといやかな。
って花住の発言も人間としてどうかと疑われること請け合いかもしれないけれど、でもやっぱり主人公にはカッコよくあってほしいんですよね。
途中までは結構面白かったんですけど、オチがあんまり納得いかなかったな。年寄りばっかかいな。
さくら…節子だけど。さくらの図々しさっていうか嫉妬深い的なふるまいもなんだかなあ。まあ理由があったわけだけど。
しかし世羅の事件…というか事故?事故自体は全く同じことが起こってもいいとしても、全く同じ状況が、全くの別人によって引き起こされるかな?
タネがわかった上で、もっかいちょっと読み返してみようかな、と。特に最初のほうとか。時間があればね。