小林泰三
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内容(「BOOK」データベースより)
玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
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まず表題になっている『玩具修理者』。
グロいです。
でも最後まで読みきると、「あー!!」って叫びたくなった。
とんでもないホラーって感じ。ホラー好きとしては、出会ってよかったこの本に。
続いて『酔歩する男』。
表題になっているのは『玩具修理者』なのに、こっちのほうが長いんです。
これ読んだら、小林泰三は賢いひとなんだなあと感心しますよ。笑
読んでいると頭がくらくらしてきそうです。
今までタイムトラベルの話っていくつか見てきたけど、なんか異色です。
タイムトラベルの話なんだけど、それがメインじゃないように思えるんです。なんとなくですけど。
それから、これはちょっとSFちっくだったかも。SFってどうもすきじゃないけど、なんでかこれはすんなり受け入れられましたね。
面白かったです。
でも際どいけれど、やっぱり私は『玩具修理者』のほうが好き。