BOOKSHELF2021-03-30T02:38:32+09:00花住菫桜が読んだ本や観た映画の感想を、とても好き勝手書き散らしていきます。大体ネタバレしてます。JUGEMお知らせhttp://anachronismm.jugem.jp/?eid=2942013-06-18T10:57:00+09:002013-06-18T01:58:02Z2013-06-18T01:57:00Z突然ですが!
ブログをお引越しすることにしました。
これからは
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でよろしくお願いします*^ω^*
花住菫桜
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]]>乱鴉の島http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2262010-02-12T22:55:00+09:002013-05-30T07:57:19Z2010-02-12T13:55:00Z
有栖川有栖
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内容(「BOOK」データベースより)
友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤...花住菫桜有栖川有栖
有栖川有栖
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内容(「BOOK」データベースより)
友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。俗世との接触を絶って隠遁する作家。謎のIT長者をはじめ、次々と集まり来る人々。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。ミステリの醍醐味と喜びを詰め込んだ、最新長編。
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4年ぶりの火村シリーズだそうですね。前から持ってはいたんですが、ハードカバー読むの苦手なので放置でした。
もったいないなあ。
で、アマゾン見たらすごいこと書いてありますよ。
『精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。』
なんだエレガントかつアクロバティックな、って。そんなんじゃなかったぞ。
ま、順に感想いきましょか。
子供アリスがT字路で迷う話、まあ当たり前といえば当たり前なんですけど、改めて言われるとはっとしますね。狐に化かされたみたいな気にはなるね。
第一章、いきなり助教授登場です。でももう準教授なんだよね。なんかきもちわるい。火村先生には一生助教授でいてもらいたい。どうせ講義休んで警察とつるんでばっかいるんだから、教授になんかなれないわけだし。笑
で、かなりお疲れな火村先生が、下宿のばあちゃんのすすめで知り合いの民宿に行くことにします。
しかし何をするのも億劫そうで、物憂げでアンニュイな先生、私なら一生眺めていたいけどなあ。
なんかちょっと嫌がるんだけど、ばあちゃんが「独りではつまらんかったら、有栖川さんでも誘うて」とか言った後は打って変わって不思議と行く気になってます。ああもう、ウリになりたい!
そして島に着いてみたものの、なんか無人島みたいに変な場所です。
なのに。
「みんな村祭で出払っているのかな」
「島の反対側で、秘密の儀式の最中なのかもな」
やっぱりこいつら、妙なこと言い合ってます。そういうとこが好きすぎるんだ。
それからひとに出会い…
「訪ねる家を間違える人はいるけれど、島を間違えるというのは豪快すぎる。――――本当ですか?」
そう、どうやら島が間違っていたらしい。んで、財津さんにこんなこと言われてしまいます。そりゃあ、豪快すぎるよ。
そして、そこの家の人に電話借りてかけたときの火村。この男の慇懃無礼は何か企んでそうな雰囲気ありますよね。別にそういう裏読みをいちいちしてるんじゃないけど、そういう雰囲気がある。っていうだけ。というか、なんか冷たそうな印象になるんだよね。なんかもうとにかくアリスとしゃべってるとき以外。
あ、で電話借りたとき。
「とりあえず黒根島まで迎えの船を回してくれるよう頼んだら、『やってみます』だ。『やってみます』」
ミ○リ電化ですかね。
ちょっと怒ってますかねえ。火村先生。
アリス相手だから感情が顕わになるのかなあなんて勝手な想像。
『「これは傑作だな」火村が失笑する。「お前、児童向けの本を出していながら、小学生から『この人、知ってる』と言われて狼狽するなよ。これだからマイナー作家は困る」』
火村先生すぐアリスの『小説家』『推理小説家』な部分をばかにするよねえ。
そして、もう少しだけ進んだところで、この屋敷にいる人間をアリスが頭の中でカウントします。お、そろそろ何か起こる合図だな、と花住の孤島ものの定石的に考えてみたら、まだ人数増えた。
推理小説ってある意味下地がしっかりしてないと面白くないのに、ここじゃ序盤すぎてまだ起こりませんよって考えたらわかるだろうに。
ちょっとせっかちすぎました。
「おじさんも何か小説を書いているんですか?」
拓海にそう言われた火村。おじさん…。うん、いいと思う。
でも先生の対応は丁寧ですよ。いい大人。
しかも、
「おじさんは大学の先生なんだ」
と、ふつうにおじさんって言った!
そして結局島で唯一人が住んでいる家の屋根裏に泊めてもらうことになるんですね。でも六畳ですよ!しかも隅にダンボール箱がいくつか積んであるとか。
30越えた男がふたりで泊まるのにそれはせますぎないか!せますぎるよ!!
でもアリスは気にならない狭さだって言ってた。…やっぱり火村だからかね。捗るね。
『「火村先生は、やらないですか?」
誘われてやがる。』
なんだやがるって。かわいいな。
『「お連れの方もミステリをお書きで?」
「いいえ。私は畑違いです」
火村は、そっけなく言った。それを訊いた初芝は、下唇を人差し指で弾く。
「いいなぁ。渋くて味のあるバリトンだ。声優、やれますよ。そういう声の人、なかなかいないんだ」』
ヘリで降り立ち、いきなり親しげに近寄ってきた初芝を、アリスは結構親しげに受け入れるけど、火村はそっけないです。
一度でいいから火村先生のバリトン、聞きたいなあ。ガリレオでドラマ化できるなら、有栖川有栖なら余裕でできるしウケると思うんだけどなあ。してくれないかな。
でも火村先生の声優は、……ないと思うよ。
「(略)いつでもウェルカムですから、遊びにいらしてください。テレビもなくて、夜が長いですからね。――――有栖川さん、よろしく」
いくら仲良くなれなそうでも、火村だって社交辞令で誘ってやれよと思わないでもない。
露骨すぎるでしょ。そっち系のひとだと思われますよ。
初芝にもモテて、子供たちにもモテるアリス。
その後、初芝は一瞬アリスを諦めます。
「犯罪学者の先生は、さすがに僕のビジネスと結びつかないな。パートナーになれそうなのは、有栖川さんだ」
だとさ。本心かい。
『初芝は左手をゆっくりと上げ、私の肩に置いた。触れられたところが、ぽっと熱くなる』
…うおおいアリス!
ま、ま、まあちょっと落ち着こうかと思っているとこへクローンて言葉が出てきます。SFか?って思っちゃうよね。
いちおクローンについては、私の専門分野でもあるのでストーリーに関係なさそうな部分までちゃんと知ってるんだけど、知ってるからこそSFかよって思うし非現実的だなあって思う。
技術的にはできるのかもしれないけど、私としては倫理的に、というか…。
そして次の朝、アリスが起きると先生はもういなくなっています。なんと、朝っぱらから拓海くんにつかまってキャッチボールをしています。
「火村先生、変化球、投げられる?」
「俺は曲がったことが嫌いだ」
そんなことを訊いてはいません。
あとで、この様子を妥恵が「ちょっと気怠そうにボールを投げておられましたけど、それがセクシーでしたよ」とか言ってました。私も見たかった。
で、みんな初芝の登場を怒ってますが、特に藤井先生が露骨です。でも怒り方が子供っぽくて、ちょっとかわいいです。
ヒトラーのクローンとか、「放課後のカリスマ」かよ!みんな偉人のクローンが気になるなら、読んだらいいと思うよ。
あ、はやく3巻買おっと。
火村の人差し指で唇を触るくせも、セクシーですよねえ。見たいよ、ほんとに。
あ、有栖川さんO型です。私と一緒。
そうこうしているうちに、電話が繋がらなくなります。おおっ、孤島っぽくなってきた。
なんかこのふたり、ほんとにいつでも一緒だなあ。仲良し。というか、探偵と助手はいつでも一緒じゃなきゃね。
そしてやっとこさ事件発生です。
初芝が泊まっていたおうちで、木崎さんが遺体となって発見されます。
それまでのらりくらりとしていたぼんくら火村が、ここへきてやっとぱりっとのりの効いた感じになります。
「(略)――――そっちもないか、アリス?」
今作始めて火村がアリスをアリスって呼んだ気がします。違うかな?
みんなで木崎氏死亡の原因を探りあい、猜疑心に満ちていくなか、どうしてこのひとらは真っ先に赤の他人の火村とアリスを疑わないのでしょう?
姿が見えない初芝を犯人と信じて疑わなかったからでしょうかね。
『「もうすぐだ。覚悟はできているんだろうな?」
火村に意味不明のことを訊かれた。朝の散歩とバードウォッチングをするだけなのに、どんな覚悟がいるというのか。』
言ってみようとアリスが言わなくても、火村先生は行く気で、その先に何があるのかまでわかっていたんですね。ここぞというときだけほんと無駄にかっこいいよ。
で、崖の下に、死体があると火村は言う。その死体を見に行くために、崖下へ石段をつたって降りていきます。
俺から行こう、と言ったアリスの内心を火村はあっさり見抜きます。
「落ちるなら自分一人で、という気高い心掛けか。ありがたいな」
「ああ、そうや。けれど、上からお前が落ちてきたら必ず身をかわしてやる」
…それって、自分にもしものことがあっても、火村を巻き込まないようにっていう思いやりですか?
うんむむむ。
そして下の洞窟へ辿り着く。
そこには火村の予想通り、死体があります。しかも、烏につつかれた初芝社長。
そこでアリスには、『彼の後ろ姿が、何かに憤っているように見えた』とか。
どうしたのかな。
死体の検分をしているときの、『臨床犯罪学者は手袋を脱ぎ、立てた小指で唇をそっと撫でた』という仕草が!見たい!是非見たい!
「失礼ですが、私に言わせれば怪しいのは有栖川さんと火村先生です。(略)」
やっときたか。ふつう、初めに思うよ。本のこんな5/7あたりまで読み進めてやっとその台詞が出てくるとも思ってなかったよ。
まあストーリーの展開上、ある程度大詰めまできたところでみんなに疑わせて行動しにくくさせたかったのかな。ちょっともどかしくなっちゃぜ、的な。なんて素人考え。
『「さて」火村は髪を手で梳いて「大人の時間になりましたから、刺激的な話を始めましょうか」』
なにおもしろいこと言ってんだろう。
そこから火村もアリスも敵ばっかりつくっちゃってちょっとやりにくいですね。
次第に風当たりが強くなってきて、なんかこのまんま殺されるんではないかなんて思います。確かに。
でもそんな危険を感じる孤島ものってあんまり見たことないなあ。
まあ、孤島ものって知らないひとがなんにんか集まって起こるよね、大概。それがベタだと思う。
『財津はさらに袖をまくる。殴り合いを始める準備をしているわけでもあるまいし、興奮してくると腕まくりをしたくなる性癖の持ち主なのだろう』
あ、わかるわかる。私もすぐまくります。
「有栖川も知っていたのか。もっと早くに聞きたかったよ、俺は」
「日常会話やないか。大した意味はないやろう」
ありすがわ…。だと…。
犯人探しの会議中、ほかのひともいるからかで、火村はアリスをちゃんと呼びます。
それからの海老原の返答に苛立ってアリスを少し心配させたり、なんかちょっと今回の火村先生、感情の振れ幅が大きいです。こんなひとだったかな。
もう暫くしてから、なぜか火村とアリスがキャッチボールなんか始めます。『白球に三十四歳の青春を懸けてる場合やないやろう』。うん、そうですよ。
そして、解答編が始まります。
推理があっていたらそのまま真実を葬るために殺されるんではないかとビビるアリスがちょっとかわいいですね。
「(略)私は有栖川有栖の小説に登場する名探偵のごとく、これまで多くの事件の捜査に関わり、その解明に貢献してきた。名探偵なのでしょう」
アリスもそう言ってるけど、火村が自分を名探偵と言うなんて、どういう心境の変化なのかな。ちょっと不安になっちゃうよね。
ま、ここまできてクローンが関係ない、なんてことないですよね。個人的にはまったく関係なくてもいいんですけど。やっぱりクローンなんてSFみたいなくだらないことなくて、真実はこうなんです。事実は小説より奇なりってね。
ってそんなオチでよかったんだけどなあ。
推理ショーの途中。
『やがて顔を上げた助教授は、テーブルを挟んだ財津に右手を差し伸べる。
「あなたと握手がしたい。今の言葉に絶大な共感を覚えます。(略)」』
たまにオーバーアクションだとは思ってたけど、こうも演技がかったおおげさなことするひとだったかな。
ドクター、泣き上戸。まさかの泣き上戸。これもひとつのオチです泣き上戸。
アリスと火村の絡み、すごくおもしろいです。ミステリ大好きです。
でも、クローンは…あんまり好きじゃないです。]]>聖女の救済http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2252010-01-31T14:07:00+09:002013-05-30T07:44:20Z2010-01-31T05:07:00Z
東野圭吾
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内容(「BOOK」データベースより)
男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は―虚数解。理論的には考えられ...花住菫桜東野圭吾
東野圭吾
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内容(「BOOK」データベースより)
男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は―虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。
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東野圭吾はもう読まない!
そんなこと言っときながら、貸してもらったので読む。
けどなんか半分くらい一気に読んで、いったん飽きた。借り物でなくても読み始めたものはちゃっちゃと読みきる主義なので、とりあえず読む。
まあ感想です。
何故内海薫が出てきたんでしょう。
そして内海薫はずっと内海薫だったな。なぜだ、と思ったら。急に薫になった。なぜか。そう、ガリレオ先生が登場したから。
せんせい、ついにコーヒーメーカーなんてものを使うようになったんだね。
「バドミントンの大会で優勝したら、賞品としてコーヒーメーカーをくれた。せっかくだからと思って使ってみたら、なかなか便利だ。おまけに一杯当たりの単価も安い」
そんな淡々とした口調さえ好きです。私も相当だな。
大きな欠点は、インスタントの味が出せないこと。おお、確かに大問題だ。
「草薙さんは、恋をしています」
それを聞いたときの湯川の冷静の失いようったら。どう考えてもこれは…。
そしてその後の「女性の直感というものを、僕は信用する主義なんでね」と言うけれど、直感を信じる?私にはそれは、湯川らしくない、と思ってしまう。故なきものは信じない。そういう主義かと思ってたんだけど。愛とか恋とかくだらないと切り捨てるひとだと思うんだけど。あ、それじゃあ陛下か。
ケトルについて話す湯川と内海、そして『湯川は満足そうに頷いた。』って、何か講義の途中に生徒を当てて、答えさせたあとの教授って感じだな。たぶん意識してるんだろうけど。
湯川と内海がこそこそ真柴邸を再検証していると現れる草薙。草薙と出会った瞬間の湯川は…ちょっと虚勢を張っているように見えるよね。なんか。
「警察には協力しないと決めた僕の知的探究心を、じつに見事にくすぐってくれるからだよ。草薙の恋の行方という、危険な香りのするスパイスまで効かせてね」
湯川ってこんな台詞言うひとだったっけ?火村じゃあるまいし。火村ならいいけど、湯川は許せない!湯川より火村が好きだし、東野圭吾より有栖川有栖が好きなのである。
っていうか、知的探究心より、草薙の恋のほうが気になってるんだと思うよ。
そのあと、草薙に電話をかける湯川先生、なんと高飛車です。びっくり。湯川に使う言葉じゃあないと思ってたけど。
あと、舌打ちするとか。福山に変換して考えたら、すごくいやだ。変換しなくてもすごくいやだ。
あと、猫のエピソードは火村英生の専売特許です。だめです。
「……前から言おうと思っていたんだが、ここ数年で君のウエストサイズは、どう低く見積もっても九センチはアップしている。・・・・・・」
服の上からみてそんなんわかんのかい。湯川は、確実に草薙の裸を観察でもしてきたんですか、これまでずっと。
東野圭吾のこういうところが嫌いだなあとほんとに今回思ったのは、広島駅で内海が福山雅治のアルバムを聞いていたシーンですかね。
「内海、おまえの勘の良さは認めるが、少々想像を働かせすぎだ。そういうことは、もっと物証を揃えてからにしろ。それから草薙、いちいち反論せずに、まずは人の話を聞け。……」
こういう喧嘩両成敗って言うか、お母さん的存在が好きです、なんだかんだ言って、結局仲のいい内海と草薙。
解は虚数解。
そんなのちょっとかっこよく言ってみただけで、正直何言ってんの?って、鼻で笑ってしまったわけなんですが。
犯罪の真相は、必ずある。犯罪でなくても真相は、真実は必ず存在する。
解法がない?それは解がないということではない。。
確かに逮捕ということに拘るのであれば、解を見つけても立証ができずに燻って終わりかもしれないね。でも結局物証も見つけて、犯人は逮捕された。じゃあ、虚数解じゃない。
だいたい、綾音がいきなり水びゅうびゅう出してた時点でちょっと引っ掛かったよ。
花の水遣りを強調するところから、毒を洗い流そうとしている?ってのっけから思ったよ。
草薙がわざわざ如雨露なんか買ってきて、すごくひっかかったよ。
でも缶を保存していたって、それってちょっと気持ち悪くない?ストーカーかな?
そして、草薙の失恋を喜ぶ湯川。
宏美ちゃんはあんまり好きにはなれなかったな。内海もね。
東野圭吾の本はほんとに突っ込みどころ満載でうんざりするけど、ガリレオ先生だけは好きなのである。またドラマやらんかな。]]>戦う司書と荒縄の姫君http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2232010-01-08T15:27:00+09:002013-05-30T07:37:48Z2010-01-08T06:27:00Z
山形石雄
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内容(「BOOK」データベースより)
武装司書見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほど成長を遂げていた。ある日、ハミュッツから細菌テロの疑いがあるという神溺教団の調査を命じられる。その十日後、世界最大の国イスモ...花住菫桜山形石雄
山形石雄
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内容(「BOOK」データベースより)
武装司書見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほど成長を遂げていた。ある日、ハミュッツから細菌テロの疑いがあるという神溺教団の調査を命じられる。その十日後、世界最大の国イスモ共和国がバントーラ図書館に対し、突如として宣戦布告する!原因がつかめないまま防戦する武装司書たちだが、圧倒的な戦力差に窮地に立たされる。その裏にはノロティの捜査対象の少年が…。新人賞大賞シリーズ第6作。
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最初はあんまり好きじゃなかった、ノロティ。
こういうおせっかいで、キレイゴトばっかり、ちょっと天然みたいな読者ウケみたいなキャラはたいてい好きになれない。
でも、だんだんと好きになれていた。
敵のアーキットでさえ、やっぱり殺せない、そもそも殺そうという考えにも至らないノロティが。
最近、目覚しい成長をとげてきた、って、序章はそういうふうに始まって、当然今回は成長したノロティの活躍の話だと思う。
なのに。
期待をこんなに裏切られるなんて、しかもこんな序盤に。
エンリケ同様、信じたくなかったです。でもこの世界は『本』っていう確実な証拠というか、もう覆しようもないし、信じるしかない現実を叩きつけられた感じ。
せっかく好きになれてたのに、ノロティ。
挿絵の、エンリケをきらきらした目で見つめるノロティもかわいかったー!
山形氏は思い切りがよすぎる!!なんてことを!
ってくらい、ほんとにこの作品、人が死にすぎる。前に『戦う司書と追想の魔女』でも言ったな。
よりによって、イレイアおばちゃんまで!
世界最大の国、イスモ共和国がバントーラ図書館に宣戦布告!
実は、それにはノロティが関係あるらしい?
とまあ、今回はこんな話。
あああ、ノロティ…。
ハミュッツとマットアラストの意味深な関係、そろそろ明記してください。
明記っていうか、言っちゃうと、サービスカット的な、妄想を具体化したような、そんな書いてくれーーーー。
新キャラも続々と出てきましたね。
ユキゾナ、ユーリ、ボンボ、キャサリロとか。
キャサリロは初めてじゃないんだろか。アニメも見たりとかしてたから、よくわからなくなっちゃってます。
ユキゾナとユーリはいいねえ。特にユーリ。
はあ。
これからノロティのいない戦う司書を読むなんて。
とか言って、一番すきなのハミュッツなんですけどね。特に、マットアラストと絡んでるときの。]]>戦う司書と追想の魔女http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2222009-12-22T18:24:00+09:002013-05-30T07:33:48Z2009-12-22T09:24:00Z
山形石雄
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内容(「BOOK」データベースより)
「武装司書に正義を取り戻す」―裏切りの容疑をかけられながら堂々と宣言した武装司書・ヴォルケンはその裁判の当日、ひとりの女とともに姿を消す。館長代行ハミュッツは自ら追撃に出るが、その向か...花住菫桜山形石雄
山形石雄
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内容(「BOOK」データベースより)
「武装司書に正義を取り戻す」―裏切りの容疑をかけられながら堂々と宣言した武装司書・ヴォルケンはその裁判の当日、ひとりの女とともに姿を消す。館長代行ハミュッツは自ら追撃に出るが、その向かう未来に待っていたのは最強の武装司書の彼女を追いつめる難敵だった。そして暗躍する神溺教団たち―幾多の想いと偶然が『本』によって交わり、運命は予想できない方向へ動きはじめる!新人賞大賞受賞シリーズ第5作。
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表紙を見て、あれ、と思う。
レナス?
もう物語には参加してこないものと思ってた。いや思うでしょふつー。
それにしてもヴォルケン。ね。
アニメぼちぼち見てたから知ってるけど。またかって感じだ。
もっと最初っから出しときゃよかったんでない?
戦う司書シリーズの共通点は、昔から(少なくとも、作品に登場するより前から)バントーラ図書館に縁の強い人間が、いきなり、さも今までずっと登場してきたかのように普通に現れ、死ぬ。
だからシリーズものなのに登場人物が割りところころ代わる。
オリビアの言葉を借りるとしたら、よくころころ死にやがるなってとこです。
しかもヴォルケンの死は報われない。ハミュッツが、とかオリビアが、とかじゃなくて、最後は作者が落とした感じですね。この作品を象徴しているのか、ただ面白がってやってんのか。
とりあえずオリビアのおいろけショットにイチコロでした。
今回特に、ハミュッツが悪いやつってのがすごく出てたなあ。きらいじゃないですよ。というか、ハミュッツ好きだし。
愛の記憶を取り戻したエンリケは今後どうなるんだろ。クモラを思う出して、少しはノロティに優しくしてあげてね。
愛の記憶を取り戻してしまった肉たちに、今後神溺教団はどうするんだろ。だってこれまで肉ってそれなりに重要だったと思う。
そういやヴォルケンとミレポは仲が良かったんだね。アニメでもそうだったね。次巻あたりでミレポの苦悩みたいなのもあるのかね。なかったらちょっと無視しすぎか忘れてるとしか。
大分風呂敷が広がってきた感があります。世界観もだんだん掴めてきた。
ハミュッツは何のために戦っているんだろう?自分の死のため?ただ楽しいから?
しかし今回ヴォルケンを追っている最中のハミュッツが考えてたことは、ただの保身のような気がしてならない。それにちょっとがっかりしたんだけど、私の読み間違いかな。だったらいいなと思いつつ。
保身なんか考えちゃったら普通のひとだよ。ただの汚い大人だよ。それでもいいってことかな。
でも考える規模とかレベルとかが小さくって、ちょっとやだなあ。]]>迷路荘の惨劇http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2212009-12-21T14:01:00+09:002013-05-30T07:30:41Z2009-12-21T05:01:00Z
横溝正史
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内容紹介
広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な...花住菫桜横溝正史
横溝正史
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内容紹介
広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた! 事件解明に乗り出した耕助は、二十年前に起きた因縁の血の惨劇を知り、戦慄する……。斬新なトリックと溢れるサスペンス、巨匠横溝正史の長編本格推理! !
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なんか…。
ちょっと長かったな。
で、ちょっと途中から読むの苦痛?になってきて、どんどん読むペース落ちてきたりしてて。
なんだろうな。私には洞窟の様子が想像しにくかったのとか、あと横溝作品て何故か私には登場人物ひとりひとりの印象が異様に薄くなっちゃうから途中で誰が誰だかわかんなくなっちゃうっていうか、そんなこんなでどんどん読めなくなっていくっていうかんじ。
読みにくい原因は横溝作品に共通でいくつかあって、ひとつはその登場人物の覚えづらさ、もひとつは時代背景が現代と違いすぎる、けど年代的には少ししか違わないし、作者はこの時代に生きたひとであって、作者の現代を描いたものだから、時代背景に対する説明はもちろんない、そして私にはその理解や知識がないぶん、雰囲気がいまいち掴みにくい。そんなところ。
そんなこと問題じゃないぐらいの魅力が金田一耕助にはあるし、それが問題になんかならず面白くて一気に読めちゃうときが多いけど、今回はその悪い部分がよく出ちゃったかなあとか思った。
まあここまで偉そうに書いてきたけどとりあえず。
犯人に対する金田一耕助の冷たさがかっこよかったですね。]]>月魚http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2172009-11-25T17:49:00+09:002013-05-30T07:27:59Z2009-11-25T08:49:00Z
三浦しをん
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内容(「BOOK」データベースより)
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だ...花住菫桜三浦しをん
三浦しをん
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内容(「BOOK」データベースより)
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。
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三浦しをんの作品を読むなら、一冊くらいBL的な本を読まないと駄目だろ。っていうか、一冊どころじゃなく読みたいだろ。
「風が強く吹いている」もBL的要素があるとか言ってるひともいたけど、私はそうは思わなかったなあ。
まあこれもBLっぽい要素がにじみ出てるけど、ほんとにそうだとも思えないよな。
三浦しをんの文章、もとから粗野だとは言わないけど、これはずっともっときれいに書こうきれいに描こうって意識してかかれたもののような気がする。
たしかにそんな文章が雰囲気出して淫靡に思えるのかもしれない。
一緒に布団並べて寝る、シーンが飛んで朝になる、が数回出てくるけど、その空白の一行に、読者の、もしかしたら作者のもだけど、妄想を詰め込もうとしてるような気がするのは…邪推?
三浦しをんもBLが好きとかいうひと。たぶん普通の漫画読みながら、誰かと誰かが一緒に近くで寝てるシーンってだけで、変な想像と妄想してんじゃないか。それをこの作品で意図的にやらそうとしてんじゃないか。はは。考えすぎかなあ。
でもまあ相手のこと考えただけで赤くなったり、髪の毛くしゃってしょっちゅうやる男同士って、あんまりいないよねえ。
「水底の魚」ではなんというかもやもやもやもやもやもやもやしてて心がスッキリしないと。
まとりあえず真志喜ちゃんは好きだ。
「水に沈んだ私の村」のほうが高校生なだけ正直なんじゃないか?
なんか、お互い好きなんじゃないかっていうのが、傍目にもわかる。
ただそれを本人達はわかってない。
瀬名垣は薄々わかっているのかもしれないけど、真志喜は絶対にそれをわかってない。そういう感情はいけないことなんだと、封じ込めようとしている?というか、高校生だからそこまで難しくはなく単純に、『好きな人に、告白もしてないのに好きな気持ちを知られたら恥ずかしい』、そのテの感情ではと。
でもあんた、好きなのバレバレだよ、みたいな少女漫画的な。
たぶん真志喜はそのままで大人になったのに、瀬名垣は隠すのが上手くなってしまったんじゃないかな。
もともと真志喜はそういうの気付けないタイプだろうけど。
なんてもどかしい本なんだ。
ちょっとすっきりしないから、私みたいなタイプには向いていないと思われる。]]>陽気なギャングの日常と襲撃http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2162009-11-25T11:18:00+09:002013-05-30T07:23:58Z2009-11-25T02:18:00Z
伊坂幸太郎
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内容(「BOOK」データベースより)
人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の...花住菫桜伊坂幸太郎
伊坂幸太郎
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内容(「BOOK」データベースより)
人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活。
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陽気なギャングたち再来!笑
はじめは四人ばらばらに話が始まって、途中からそれがひとつになっちゃいます。
初めに言うと、『幻の女』の顛末は?
別に一連の話とは関係ないの?だったら別にこのままでもいいや。若干読み飛ばす癖のある私には理解し切れなかったので機会があればまた読み返します。
今回は銀行強盗がメインでなく、誘拐がメイン。
でも、成瀬さんが誘拐された女のひとを助け出そうとした理由は?
最後のほうに、結局助けるのは女のひとの為じゃなくて、自分たちの為!みたいな隠れた動機があるのかと思いきやそうでもない。
見掛けちゃったから気になる、では弱すぎるんじゃないのかなあ。好奇心たっぷりの少年探偵団じゃないんだから。
それにしても響野さん、役に立たない度がどんどん増してるよ。
ほんと好きすぎる響野さん!!
一体この二冊の中で、どれだけの名言を生み出す気なんだろう。
すごいのは響野さんであり、伊坂幸太郎でもあるけど、この響野さんなんか見てると、ほかの伊坂作品もどんどん読みたくなっちゃうなあ。
今回はみんなの特殊能力が活かされてんだか活かされてないんだか。
単純に何も考えずに読んだらものすごく能力が活かされてていい話に思える。けど、邪推しながら読むと、特殊能力使わすためにシーンをやりくりして上手いこと作ろうとしてるとも思える。
けどまあ単純に何も考えずに面白く読んだらいいと思う。
ふつう、一冊目が面白くて人気だったから二冊目も出してみたりすると、あんまり面白くなくなっちゃったりするけど、これは結構面白いと思う。
みんな好きだけど、とりわけ響野さんが大好きすぎる。というか響野夫婦が好きすぎる。喫茶店に一度行きたい。そして結局雪子がいまいち好きになれずにいる。]]>まほろ駅前多田便利軒http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2152009-11-22T13:08:00+09:002013-05-30T07:20:40Z2009-11-22T04:08:00Z
三浦しをん
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内容紹介
東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの魅力満点の連作集!
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「風が強く吹いている」の三浦しをんの小説をまた何...花住菫桜三浦しをん
三浦しをん
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内容紹介
東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの魅力満点の連作集!
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「風が強く吹いている」の三浦しをんの小説をまた何か他に読みたくなって、私がわざわざ古本でないのを購入。
風が…よりはちょっといまいちだったかも。
便利屋さんの多田と、そこに転がり込んだ行天という変な男。
行天みたいな、自分をあんまり大事にしないばっかりに奇行に走る変な男は結構好きなんだけど、それって結構ラノベ寄りになるんですよね。
でもなんていうか…このふたりって何気に歳くってるハズですけどなんかすごく若いひとみたい。大学生ぐらいみたい。
だから、大学生で書けばよかったじゃんて思ってしまう。
というかちょっと「魚住くんシリーズ」の魚住に似てるよなあって思ったけど断然魚住のほうが好きだ。好きすぎる。
なんかなかなかスラスラと読めない本だったなあ。
次は「月魚」が読みたいな。]]>新釈 走れメロス 他四篇http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2142009-11-19T18:22:00+09:002013-05-30T07:18:15Z2009-11-19T09:22:00Z
森見登美彦
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内容(「BOOK」データベースより)
異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。
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「夜は短し歩けよ乙女」が結構気に入って、そういう訳で...花住菫桜森見登美彦
森見登美彦
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内容(「BOOK」データベースより)
異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。
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「夜は短し歩けよ乙女」が結構気に入って、そういう訳で書店に尋常じゃないくらい積んであったこの本を迷いもなく即購入。
「山月記」中島敦
「藪の中」芥川龍之介
「走れメロス」太宰治
「桜の森の満開の下」坂口安吾
「百物語」森鴎外
の5篇からなります。この有名作を、なぜか京都の街によみがえらせているのです。作者はまったく何を考えているのでしょう。
個人的には、走れメロスが一番好きかな。ドタバタコメディー!って感じですね。いかにも。
桜の…はちょっと期待していたけど、ちょっといまいちだったかも。
藪と百物語はちょっと読んだことなかったんでまずそこが気になってしまって面白いとか面白くないとかの評価がなんかちょっと下しにくい。
森見作品はちょっと文体が特殊だと思う。
はじめはそれが読みにくくて嫌いになりかけてたけど、結構面白いことに途中で気付く。
というか、ちょっと古くて堅苦しい文体の割りに書いてる内容は阿呆だし。
それに気付くのが遅かったけど、たぶん普通に現代の話なのかな。OPAとか出てきたしね。
というわけでいちばん阿呆なメロスが一番面白かった。
他にもどんどん森見作品読みたい。]]>黒い童謡http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2122009-11-19T09:03:00+09:002013-05-30T07:15:23Z2009-11-19T00:03:00Z
長坂秀佳
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内容(「BOOK」データベースより)
高時給バイトの募集を見て、明け方の銀座にやってきた孝介。古びた雑居ビルの前に立った時、どこからともなく子供たちの歌声が…。“通りゃんせ”のメロディに乗って行われる恐るべき人体実験とは…!?「...花住菫桜長坂秀佳
長坂秀佳
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内容(「BOOK」データベースより)
高時給バイトの募集を見て、明け方の銀座にやってきた孝介。古びた雑居ビルの前に立った時、どこからともなく子供たちの歌声が…。“通りゃんせ”のメロディに乗って行われる恐るべき人体実験とは…!?「春・ずいずいずっころばし」「夏・花いちもんめ」「秋・かごめ」そして、「冬・通りゃんせ」―四つの黒い唱は、一つのラストへつながっていく…。鬼才、長坂秀佳が奏でる最新刊、ニューホラー。
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春・ずいずいずっころばし
夏・花いちもんめ
秋・かごめ
冬・通りゃんせ
のよっつの話とエピローグ。
各話中途半端に終わってるんで、最後ちゃんと黒い女のひとが締めてくれるのかと思ってたけど、たいして。
長坂秀佳の書く文章って、カタカナ多くないですかね。
あとすぐに色気出そうとするでしょ。
でも、「弟切草」、「彼岸花」、「寄生木」を読んだことがある私にとって、ちょっとにやりとする名前が多数出てきましたね。
もしかしたら長坂秀佳って、そうやっていろんなとこに色んなひと出してるのかな?
そういうのは好きだから、うっかり他の作品も読んでみようとか一瞬思っちゃったけど、やっぱ基本的にはこのひとの作品は肌に合わないなあ。]]>陽気なギャングが地球を回すhttp://anachronismm.jugem.jp/?eid=2112009-11-17T07:50:00+09:002013-05-30T07:12:45Z2009-11-16T22:50:00Z
伊坂幸太郎
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内容(「BOOK」データベースより)
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃...花住菫桜伊坂幸太郎
伊坂幸太郎
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内容(「BOOK」データベースより)
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。
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大分前からなんとなーく気にはなっていて、というかこれが伊坂幸太郎の本だとはあんまり思っていなくて、あっこれ伊坂幸太郎なんだて気付いて、そういえば映画化してたなって思い出して、ああ2作目出たからこんなに騒がれてんのかって気付いて、そこでやっと購入。
思ってたのとは大分違う内容だったけど、面白かった。
まあどんなのを想像してたかって訊かれてもこたえづらいんだけど。でもたぶん、響野さんが言うようなよくあるギャング映画ちっくな。
成瀬さんも、久遠くんも、響野さんも好き。雪子さんはまあ…普通に。
普段から私は男のひとをひいきする傾向にあるんでそこは気にしない。
でもそうでなくても雪子はちょっと。
まあ私が一番好きなのはやっぱり響野さんですよ。
なんか辞書っぽいものがちょいちょい入ってるんですが、あれが結構面白い。なくても全然いいものなんだけど、おもしろい。面白さの面ではなくてはならないものです。なくても話は通じるし、話も面白い。
ふたつめのも買ったんでさっさと読むぞ。
映画も観たけどこれはちょっと・・・。最悪としか言いようがない。]]>風が強く吹いているhttp://anachronismm.jugem.jp/?eid=2102009-11-15T20:11:00+09:002013-05-30T07:09:43Z2009-11-15T11:11:00Z
三浦しをん
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内容紹介
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界...花住菫桜三浦しをん
三浦しをん
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内容紹介
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
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スポーツモノの小説、青臭い小説、そんな薄ら寒いものが私は大いに苦手。
面白いよ、とそんな感想を聞いても尚あまり読む気にはならなかったけど、カケルとハイジのBL小説だとかそのへんからあまりにも聞こえてくるから気になって読んでみました。
結論から言う。BLではない。過剰妄想である。
でも走と清瀬の程好い関係は好きだなあ。というか、アオタケ荘のみんなの仲の良さがうらやましくなっちゃうなー。
なんか読んでると、ハナちゃんと同じ視点に立ったような気持ちになった。まあ、ハナちゃんは好きじゃないんだけど。
スポーツ系の小説では定番の展開。誰かひとり故障者がいたり、一度はなんとなく喧嘩になったりとか、ちょっとやる気ないやつがでてきたり、厳しいレース展開になってきても僅差で勝利したり。
別にそれが嫌で敬遠してきたわけじゃないけど、というか最終的に勝ってスッキリしてくれるなら全然いいんだけど。
それにしても、キャラたちがみんな魅力的。
最後箱根の本番に行き着くのにページ数が残りすぎで、「こんなに本番書くのにページ使う気?」ってちょっと眉をしかめたけど、全然必要だったのかもって思った。ま、正直それでもちょっとばかし長いような気もしたけど。でもたくさんページが必要ってのは、読んだらわかる。
超シロート集団がそもそも箱根に出場するってコトが非現実的で、じゃあ箱根出場に向けて長年血の滲むような努力をしてきたひとたちは一体どうなるの?って正味思っちゃうけど。
でも小説だからありなのかと思ってそこはあんまり深く突っ込まずに読みましょう。
各中継地点に立って、前の走者が来るのを待っているときのやりとかも結構好きだし、やっぱりそのときの走と清瀬も好き。
それにしても、清瀬の「ばかちんが!」みたいな台詞にちょっと笑ってちょっと引いた。笑
ムサも好きだなあ。けっこう。
三浦しをんの本、これからもたくさん読んでいこうっと。
そう思える本。
三浦しをん初心者にはかなりいい本かも。]]>黒魔術白魔術http://anachronismm.jugem.jp/?eid=2052009-11-12T10:48:00+09:002013-05-30T07:04:15Z2009-11-12T01:48:00Z黒魔術白魔術
桐生操
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内容(「BOOK」データベースより)
黒魔術、悪魔礼拝、呪いや秘密結社など、危険な知識の数々。
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まあこういうの好きなんですよね。
別に実際やってみようっていうのじゃないけどほんとホラー...花住菫桜桐生操黒魔術白魔術
桐生操
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内容(「BOOK」データベースより)
黒魔術、悪魔礼拝、呪いや秘密結社など、危険な知識の数々。
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まあこういうの好きなんですよね。
別に実際やってみようっていうのじゃないけどほんとホラー好きが高じて、今やホラーは飽きたけどオカルト好きは健在ってね。
普通の小説読むよりずっとしっかり読み込んでしまったような気がします。
こんなの大真面目に書いちゃう人もそうだけど、それを本にしちゃおうたぶん売れるって思うひともすごいし、それを買ってわくわく読んじゃう私も大概かなって。
けれどまあオカルト好きなら読んでも損じゃないですよ。]]>青の炎http://anachronismm.jugem.jp/?eid=1852009-11-12T09:56:00+09:002013-05-30T07:01:44Z2009-11-12T00:56:00Z
貴志裕介
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内容(「BOOK」データベースより)
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だっ...花住菫桜貴志祐介
貴志裕介
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内容(「BOOK」データベースより)
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
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この作品を知ったのは、映画が先です。確か、深夜にやっていたのを観ました。
確か、チャンネル回してたらたまたま始まるところで。なんとなく観始めたらおもしろくて。こういう出会いは運命だな。
原作が面白くて、映画もちゃんと面白いってあんまりないことだから、繰り返すけどすごく運命だと思ってしまう。
原作を買って読んだのはそのときの映画の印象が忘れられなかったからで。
文章が堅苦しいっていうか、ここまで難しいことを考えられる高校生を描けるのは貴志裕介だなあと思ってしまって。貴志裕介って小難しい文章書くからな。たぶん本人も本当に賢いのかな。
見せ掛けだけの賢さって、すぐバレるからね。
悲しい殺人の話。
読んでくれとしか言いようがないけど、この小難しさが抵抗になって読めないひともいるかもな。
でもたったそれだけの理由で読まないのは非常に残念である。]]>