横溝正史
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内容(「BOOK」データベースより)
東京世田谷区成城町の路上に置き捨てられた自動車のトランクの中から女の死体が発見された。その女は左の胸乳の下を刃物で鋭くえぐられていて、そこにトランプカードのハートのクイーンが血にまみれていた。殺されていた女は李泰順という中国人の内妻で、赤坂辺のナイトクラブで働いていた本郷朱実と分かった。その同じ日、世田谷区弦巻町の路上でも、置き捨てられた自動車のトランクの中から若い男の死体が発見された。被害者は高校生の園部隆治であった。園部少年との関係のあった流行歌手都築克彦は関係した女たちの唇紋を収集していた“百唇譜”とは…。奇怪な連続殺人事件の謎に挑む金田一耕助の秘策は。他に、「暗闇の中の猫」を併収す。
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日本沈没読み終わった嬉しさで、猛烈な勢いで読んだ一冊。お久し振りです金田一先生!
やっぱり好きだなあって。横溝正史。
読者に推理させる気のなさそうな推理小説だなーとか思うのは私だけなのかな。
でも好きだからいい。もともと推理小説ってそんなに好きじゃないし。金田一耕助に惚れたから読んでるだけってところあるので。
それにしても金田一耕助は途中で仕事を投げてるような気がしましたよ。
メランコリーだったり意気揚々としてたり。なんか浮き沈みの激しいおひとです。
しかしなにやらちょっと納得のいかないラストだったかな、なんて。
終盤に至って話がこんがらがった。
さー次も横溝正史いくぞ。