2013.06.18 Tuesday

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    2009.07.15 Wednesday 01:02

    暗黒童話


    乙一
    ********************
    内容(「BOOK」データベースより)
    突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。乙一の長編ホラー小説がついに文庫化。
    ********************

    久々に読んだ気がする乙一。
    後書きがおもしろかったです。

    グロい場面がそこここに出てくるけどなんだか淡々としていて、映像にしたら結構えぐそうだけど文章だけだとそんなに。
    まあ気持ち悪さで勝負しようとしてるわけじゃないからでしょう。
    まさにそんなとこが童話って感じで。

    本編より『アイのメモリー』のほうが好きだったってゆうのは大きい声じゃ言えません。
    アイのメモリーってつまり、eyeのmemoryなんですよね。乙一ぽい。
    乙一特有の内気な主人公、これがやっぱり好きになれない。
    主人公が内気だとストーリー展開が遅い。気がするんです。
    途中なかだるみ?というか退屈で眠くなったのは私だけだろうか。
    中盤から終盤にかけて若干見え隠れする伏線はよかったかと。
    三木俊は、京子なのか住田なのか?
    ぐらいには絞って読めるくらいでちょうどいいです。私は好き。
    あほかってくらい超どんでん返しは、やっぱり好きじゃないですし。
    ま、これはちょっと見えすぎかなとも思ったりもしたけど。

    菜深の記憶は戻るの?戻らないの?でもそんなのはまあどっちでもいい!
    とか思っちゃったのも私だけだろか。
    どうでもよかったんじゃなくて、どっちもありだな、って。

    これもそこそこ好きだけど、やっぱり乙一は初期の作品が好きだなあ。
    神童も成長しちゃえばただの大人って、あれはほんとだったのかしら。
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    2009.07.09 Thursday 16:40

    向日葵の咲かない夏


    道尾秀介
    ********************
    内容(「BOOK」データベースより)
    夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
    ********************

    どこの本屋行っても結構押してるし、本の紹介文?的なもの見ても結構面白そうですごく気に入って気になってたこの本が古本屋に売ってたので迷いなく購入。
    …ですが。
    なんか、暗い。
    いや、暗いっていうか…?
    雰囲気、あれです。個人的な印象ですが、乙一の『夏と花火と私の死体』、『死にぞこないの青』っぽいかなあなんて。
    というか、岩村先生途中退場ですね。
    途中まではあんなに疑ってて、でもS君が嘘だよって言った瞬間用済みになったからかさようなら。
    てか先生に限らず、登場人物ほぼ全員がそんな感じ。
    主要登場人物ほぼすべてについて、作者は勘違いさせて最後に何重にもびっくりさせて「やられた!」って言わせたい感じ。
    でもここまであっちゃこっちゃひっくり返ったらわけわかんなくなるだけだったような。私のキャパの少なさかな?
    文章トリックで読者を騙したいとか、ただそれだけなら全然いいと思う。『ハサミ男』とか『ロートレック荘事件』みたいなの、結構おもしろいと思ったし好きだし。
    ただこの本の場合、余計な演出が多すぎたんだと思う。
    登場人物AをBと勘違いさせるための演出が過剰すぎて、タネを知った後でも釈然としないし、すっきりしない。出来ない。
    それにこれミステリーなんじゃないの!?
    オバケ出てきたら探偵役いらないでしょ!
    S君の生まれ変わりとかゆう蜘蛛出てきた時点で若干冷めてきてたけど、これは…。
    そして全体を通して、この話はちょっと気持ちが悪い。
    地の底までけなすようなことしか書いてないけど、実はそこまででもない。
    けどちっとも好きでもない。
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    2009.07.09 Thursday 09:54

    名探偵の掟


    東野圭吾
    ********************
    内容(「BOOK」データベースより)
    完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
    ********************

    推理小説とは何たるか、名探偵とは何たるかを説く小説。
    面白いのは、それを登場人物が語ること。しかも、切実に。
    頭脳明晰、博学多才、行動力抜群、個性的で魅力的(自称)な名探偵(という設定)天下一大五郎。因みに密室が泣くほど大嫌い。
    本当はいち早く真相を見抜くが、駄目警部でなければならない大河原番三。
    密室、フーダニット、孤立した屋敷、ダイイングメッセージ、アリバイ工作、2時間サスペンス、バラバラ殺人、1人2役、見立て殺人、文章トリック、首なし死体、凶器。
    全部ほとんど王道で、この手の殺人は…と誰が説明しても一致するようなことしか言いません。
    話の展開上必要な推理やトリックは考えてあるけど、省けるとこは出来るだけ省いてあります。
    そして話は終盤まで差し掛かって…って具合で話が飛んでっいったりするし、犯人はあなただ!ってやった後、もしくは前の推理ショーをはぶいちゃったりするし、でも別にテキトウってわけでもないし。
    ベースっていうか、土台っていうか、ってどっちも一緒だけど、横溝正史っぽいな、と思ってたら実際名目を挙げてたからそうらしい。
    本格派ミステリ、特にシリーズものとは…を描いてる本でもあり、最近乱立する本格派ミステリもどき、本格派ミステリ書くだけの実力ないけど書きたいからって余計な要素入れまくって、結局トリックや読者が予想だにしなかった意外な展開を無理に挿入してびっくりさせることしか考えない作家をある意味一蹴してる。と私は勝手に、ほんとに勝手に思う。
    自分がそうじゃんほんのり本格派ミステリ風味作家東野圭吾と言いたいところですが、ぐっとこらえましょう。
    天下一大五郎も言ってた通り、探偵、シリーズキャラクターが犯人、ついでに第十章 アンフェアの見本、みたいなのは本格派としてはどうなんだろ。
    トリックで魅せることはできないのか?
    文章の中にある意外性でしか読者をあっと言わせることが出来ないのか?
    というわけで、天下一が嫌がってるのと同じで私も好きじゃない。
    ついでに、これまた勝手に、東野圭吾は清純派ミステリ志向の人だなあとか。
    横溝正史とかを見本にだしてきたり、どこかで見たことあるような、感じたことあるようなミステリ感だったり、うまく言えないけどそういうこととかで思いました。
    読んでいる途中から、トリックは違えど話の展開が似ているし、ひとつひとつの話に深みがないから結局どの話も一緒に見えたりするのでちょっと飽きてきたけど、そこまで分厚い本じゃないから苦痛になる前に読み切れた。
    本格派ミステリ好きとか、こういう雰囲気でも許せるひとには面白いんではないかな。
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    2009.07.07 Tuesday 01:54

    ほかに誰がいる


    朝倉かすみ
    ********************
    内容(「BOOK」データベースより)
    「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。本城えりが電車の窓越しに、賀集玲子の姿を見初めたのは、高校一年のことだった。玲子に憧れ、近づき、ひとつになりたいと願うえり。その強すぎる思いは彼女自身の人生を破滅へと向かわせてゆく。読み始めたら止まらない、衝撃作。
    ********************

    好きすぎることが狂気に変わる。
    ちょうど読む本がなくなって暇だったんで本屋にふらっと入ったら、そんな感じのことが本屋のPOPに書いてあって気になったので購入。ついでにたぶんそのときちょうどたくさんお金を持っていたか、本の衝動買いが急にしたくなった時期だったのかも。
    だんだんただの精神疾患者って感じにしかなってなかったような。
    サイコホラーでもないし、だんだん頭おかしくなってく主人公、ってただそれだけみたいだったし。
    でもやることがそこまで思い切ってるわけでもなし、完璧に狂ってるわけでもなし、後半はもうびろうどを好きって気持ちがそこまで伝わってこない。
    それじゃ根底から覆されてる気がして。
    好きからきた狂気であるなら、あのままストーカーまがいがエスカレートし続けていたほうがそれっぽいし、あんまり好きじゃないけどたぶんおもしろくなるはず?
    なんて、小説の書き方指南みたいなこと私が言ったって仕方ないしな。
    結局私がもし書き直すとしたらサイコホラーにしかならん。
    きっとこの作者はサイコホラーなんか書く気はないだろうし。作風が全然違う。
    ただのサイコホラーだったりエスカレートしたストーカーみたいなのだったら、ある程度予想の範疇だろうから、この作者さんはその予想を裏切りたかったんじゃないのかな、とか。
    後書にも、読者を裏切り、思わぬ方向へ動き出す。や、サプライズ、って書いてあったし。
    この本は好きでも嫌いでもない。よく言えばそう。
    悪く言えば、特に印象なし。
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    2009.07.06 Monday 01:55

    四日間の奇蹟


    朝倉卓弥
    ********************
    内容紹介
    脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす
    ********************

    『このミステリーがすごい!』
    って、つまりミステリじゃないてこと?
    前々から思ってたんですが。ミステリーとミステリの違い。
    ミステリー …  不思議な小説。
    ミステリ   …  推理小説。
    みたいな。私の区別。
    ならミステリーなんかもう読まないぞ!!!!

    …はあ、冷静になるか。
    まあ、そんなふうに思っちゃうような本だったってことです。
    私だって四日間の奇跡ってタイトル聞いて推理小説だなんて思っちゃいなかったけど、でも仮にもミステリーの名を背負っているんだから少しはその片鱗を見せたらどうだ。
    千織の体に真理子が入っちゃうとか、はは。おもしろくない。

    何においても、

    で?

    って言いたくなるおはなしでした。
    こんなのが大賞取れるとか、いい世の中ですね。
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    2009.07.04 Saturday 01:58

    モロッコ水晶の謎


    有栖川有栖
    ********************
    内容紹介
    作家の目前で毒殺事件!超絶推理で謎に挑む推理作家・有栖川の前で男が昏倒した。誰かが毒を盛ったのか……臨床犯罪学者・火村の推理が犯人に迫る。人気の国名シリーズ第8弾。これぞ有栖川本格の真骨頂!
    ********************

    久々の有栖川と火村の楽しいコンビ。
    『助教授の身代金』『ABCキラー』『推理合戦』『モロッコ水晶の謎』の4編。

    『助教授の身代金』
    助教授っていうから火村先生かと思ったじゃないですか。まあ、わざとなんでしょうけれど。
    身代金の受け渡しって、ドラマでも小説でも何でも上手くいかないようになってますよね。
    既に死んでる、金が目的じゃないっていうのがよくある展開な気が。
    まあそこは、小説だからでしょう。現実は知りませんが。
    「どこかで声と顔を誤って認知したわけだ。どこでズレたか、私には見当がつく。それは例えば、有栖川さんは助手なのか、という宇田川さんの問いに私が『そんなところです』と答えたこと。あるいは、凶器がどこで発見されたのか『有栖川さん、お判りになりますか?』という警部の問いかけの後、私が『多分、こうだ』と応えたこと。またあるいは、私が有栖川に向かって、『さすがは犯罪を飯の種にしている先生』と話しかけたことです。彼はただ作家と紹介されていたから、『犯罪を飯の種にしている推理作家』というふうには結びつかなかったわけだ。この3つだけで誤解が生じる素地が整う。おまけに、あの時の有栖川はなかなか積極的に発言していたので、彼が犯罪学者に思えたのかもしれませんね」
    城戸が呆れて「先生は、そんな些細な会話まで記憶しているんですか。よく頭が破裂しないものですね」
    と言ったら火村先生、
    「1時間前に自分が話したことぐらいははっきり覚えている。あんた、他人がしゃべることばかりに興味を持つから、自分が何をしゃべったか忘れてしまうんだ」

    って。
    普通一時間前にしゃべったことをそんなに克明には覚えてませんよ。よっぽど印象的でなければ。
    しかも火村先生が諳んじているのは一時間前どころじゃありません。アリスに関して、先生はたまに人間離れした力を発揮するときがあるような気がする。
    たまに…いや、よく思うけど、ほんとに火村先生ってトンデモ人間だな…。って。

    『ABCキラー』
    推理小説でシリーズやってたら一度は行き着きそうな気がするABC殺人事件。
    そして、『絶叫城殺人事件』以来?…あんまりはっきり言えないけど、リアルタイムの連続殺人事件に火村先生が絡んでます。
    アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』の模倣っぽい事件。と、作中でアリス嬢が言ってます。
    火村先生もばっさばっさ切り倒していってる通り、日本でABC殺人事件はあんまり現実的じゃないかなあ、と。LとかVとかXとかには確かに苦労するだろうな。
    だからってもし日本向けにあいうえおにしても…50音は多すぎる。『ん』はないしね。そうしたら『あいう殺人事件』?笑える。『いろは殺人事件』ならまだ様になる?ならないか。
    脱線しました。
    とにかくABC殺人事件は非合理的だねってこと。ですかね。
    そしてそう、何が書きたいんだかだんだんよくわからなくなってきましたが、バトンタッチ殺人事件ですね。

    『推理合戦』
    アリスの先輩朝井小夜子女史と、我らが火村英生助教授と、遅筆推理小説家有栖川有栖。
    の、焼き鳥ディナー。
    まだちょっとの会話しかしてないのに、火村と小夜子が、それまでの会話についてまだ出てきてなかった、本当なら火村も小夜子もお互い知らなかった筈の情報を話し始める。
    首を傾げるアリス。
    おいてけぼりですね。
    なのでわざわざ直接S***まで出向いちゃうアリス。結構フットワーク軽い。
    そして火村の歩いた道のりをたどってみます。
    なんだか謎はどんどん解け…そしてまだ完結してない連載中の朝井の小説の犯人まで言い当てる。
    ちょっと閑話っぽくておもしろいですこういうの。

    『モロッコ水晶の謎』
    とある社長邸のパーティーで殺人事件が発生。
    グラスに毒が仕込まれてたらしいが…グラスはゲストがそれぞれランダムに選んだもので、誰の作為も見えない。
    っていう感じの話。
    明海ちゃんみたいのちょっと好きだな。
    そんな記述があったかどうかもう覚えてないし私の勝手な思い込みかもしれないけど、おかっぱで目が鋭くて殆ど表情に変化がなく隙がない感じ。
    弘俊は、この話にはほとんど関係のない人間だと思っていました。小説家志望でアリスの周りをちょろちょろするだけの可愛い少年だとか、阿江さん以外にジュース選ぶ人間の頭数的存在、とか適当に思ってた。割と、最後まで。
    少なくとも火村とアリスが、
    「マジか?」
    「マジ」
    とか言ってるときにはまだ何も気付いてなかった。
    はたしてトリックは…。
    ここまできて今更だけど読んでないひとは読んでほしい。
    えっ。。。
    みたいな。
    まあある意味、予想だにしない展開、です。

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